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> No.203[元記事へ]
らんさんへのお返事です。
「世に棲む日日」ももう20年以上前になるかなぁ?大河ドラマ「花神」をやっていた時に、この作品は「花神」「峠」「十一番目の志士」に加えて、「世に棲む日日」の4作品がドラマの構成になっているとの事で、その頃に読みました。ドラマその物も、個人的には歴代大河ドラマの最高傑作だと思います。(もっとも、初期の頃の作品は観ていないのですが…)二十歳の頃その頃の感動を胸に、下関調布の功山寺や萩の町を一人で旅したこともあります。
これは司馬さんが言われたか、それとも違う方の言だったかは忘れてしまったのですが、高杉晋作と言う男は、例えば西郷隆盛や坂本竜馬の様に、もの凄い人物としての魅力があったわけではなかった様です。しかし勘はもの凄くよかった。その勘の良さが彼を革命家たらしめたと。それがあったから、四ヶ国連合艦隊との講和の際に古事記を語り、彦島租借を煙に巻いてしまったり、たった80人で藩相手にクーデターを起こしたりと言う離れ業がやれた。活動も破天荒でちょっと真似できない。それに労咳で夭折してしまう。師匠の吉田松陰との人物対比も面白いし、それが彼の魅力と言えば魅力なんでしょう。ただ現実に高杉と友人であろうとしたなら、えらい迷惑をこうむる事を覚悟しなければならないとも言われていました。私も概ね同意見です。
これは坂本竜馬にも感じることですが、当時の幕藩体制としての秩序。250年近く当たり前の様にあがめ奉り、そして恐れてきた。でもそんな言わば神格化した秩序が、単純につっかえ棒を蹴飛ばしたてガランとひっくりかえしてしまう。そんな痛快さが竜馬や高杉には感じます。そしてその痛快さこそが、司馬文学の魅力でもあると思います。
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